トヨタ、ハリアーが3代目となって、フルモデルチェンジされる。
2代目ハリアーは、異例の10年間のロングラン販売となったのだが、
これには様々な事情が存在した。
元々トヨタは、ハリアーをレクサスRXとして日本にも投入し、ハリアーは終息させる計画だった。
しかし、ハリアーの後釜として投入したヴァンガードの売れ行きが思わしくなく、
販売店から継続して販売して欲しいとの要望が相次いだため、
やむおえず販売を継続することになったのだ。
2010年中にも再び終息させる計画が上がったが、案外売れ行きが好調だったため、
モデルチェンジすることなく、2012年まで販売が続けられた。
トヨタとしては、高い利益率が見込めるレクサスRXへの移行がうまく進まず、
「目の上のたんこぶ」状態になっていた。
そこで次期ハリアーは、ダウンサイジングされ、レクサスRXとの棲み分けを
明確にさせる方向でセッティングされている。
ベースとなるエンジンは、直4 2.0Lと、排気量の小さなものに。
サイズも、RAV4との共通部分が増え、一回り小さくなる計画だ。
当然、価格は値下げされる。
ハイブリッドモデルも設定され、カムリ等に搭載されているものと同じ、
2.5Lエンジン+モーターのシステムが搭載される。
これと同時に、元々ハリアーの後釜だったはずだが販売の振るわなかった
ヴァンガードは終息させられる方向で進んでいる。
元々、ハリアーからレクサスRXへの移行が進まなかった原因に、
クルマが大して変わらないのに価格が高すぎる。という点があったのだが、
ハリアーの車格を下げて、レクサスの価格は据え置き。という、
少々強引な気のする手法だが、果たしてうまくいくのだろうか。