トヨタ、シエンタのマイナーチェンジ予想情報をお伝えします。
シエンタ、マイナーチェンジのポイント
・デザイン
・2列、5人乗り登場
・次世代型トヨタセーフティセンスの搭載
もくじ
新型シエンタの発売日
新型シエンタの発売日は、2018年9月11日です。
現行シエンタは2015年7月に発売されているので、ちょうど3年目でのマイナーチェンジとなりました。
予約
現行シエンタの受注は、7月いっぱいで終了したようです。
新型車の予約受付は1ヶ月前から始まるので、8月11日頃から、正式な予約受付が始まるでしょう。
とはいえ、今回はマイナーチェンジなので、それほど注文が殺到するということもないかと思います。
新型シエンタのデザイン
新型シエンタは、以下のようなデザインの変更が実施されました。
・フロントグリルにメッキパーツ追加
・バンパーデザイン変更
・ホイールデザイン変更
・リヤコンビランプデザイン変更
現行シエンタ発売時、とても奇抜なデザインで何だこれは。と思ったものですが、意外と慣れて違和感を感じなくなったな。という印象です。
ですから、マイナーチェンジで大きなデザイン変更が予想されているプリウスのようなことにはならなさそうです。
全体としては、それほど大きなデザイン変更にはなりませんでした。
カラーラインナップ
シエンタはマイナーチェンジで、カラーラインナップも変更されました。
今回は、あたらしくツートンカラーも設定されています。
<モノトーン>
・スーパーホワイトⅡ
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラックマイカ
・センシュアルレッドマイカ
・ベージュ
・ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン
・エアーイエロー
・ラディアントグリーンメタリック
・ブルーメタリック
<ツートンカラー>
・ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ
・ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン×ホワイトパールクリスタルシャイン
・ブラックマイカ×ベージュ
・ブラックマイカ×エアーイエロー
・ブラックマイカ×ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン
・ブラックマイカ×ラディアントグリーンメタリック
パワートレイン、燃費
新型シエンタも、1.5Lガソリンエンジンと、1.5Lハイブリッドというパワートレインに変更はないでしょう。
<1.5Lガソリンエンジン>
最高出力・・・109ps/6000rpm
最大トルク・・・13.9kgm/4400rpm
<1.5Lハイブリッド>
エンジン最高出力・・・74ps/4800rpm
エンジン最大トルク・・・11.3kgm/3600-4400rpm
モーター最高出力・・・61ps
モーター最大トルク・・・17.2kgm
燃費は、改良によってハイブリッド車の燃費が1.6km/Lほど向上し、28.8km/Lになりました。
<JC08モード燃費>
ハイブリッド車・・・28.8km/L
ガソリン車・・・20.2km/L
<WLTCモード燃費>
ハイブリッド車・・・22.8km/L
市街地モード・・・22.7km/L
郊外モード・・・23.9km/L
高速道路モード・・・22.1km/L
ガソリン車は、WLTCモード燃費は公表されていません。
2列、5人乗り登場
新型シエンタには、2列シート、5人乗り仕様が設定されるました。
3列シート仕様のシエンタは、3列目シートが2列目シートの下にもぐりこむような仕組みになっているため、2列目シートは少し高いところにありますが、2列シート仕様では、2列目シートを綺麗に折りたたむことができ、フラットな空間が生まれます。
元々、シエンタの3列目シートは狭くて、あまり使えない。という人も多いですから、いっそのことなくしてしまった方が、荷室空間は広くなるので、良いかもしれません。
5人乗り登場に合わせて、6人乗りは廃止されました。
シエンタの6人乗りモデルは、2列目シートも2人がけとなっているのですが、キャプテンシートではなく、ベンチシートのようになっていて、7人乗り仕様とそれほど座り心地が変わらなかったようなので、需要も少なかったのでしょう。
5人乗りは、FUNBASE
新型シエンタの5人乗りモデルは、FUNBASEというグレード名で、クラストップの荷室長を誇ります。
FUNBASEの2列目シートを折りたたんで、デッキボードを置けば、荷室長はなんと2,065mmです。
大人も十分に横になることができるスペースが現れます。
次世代型トヨタセーフティセンス
新型シエンタには、次世代型のトヨタセーフティセンスが搭載されるでしょう。
これは、もうすぐマイナーチェンジされる新型アルファード、ヴェルファイアに搭載されるものと同じものです。
トヨタは、2018年以降、次世代型のトヨタセーフティセンスを各車に採用することを発表しています。
これまで、上位車種にはトヨタセーフティセンスP、下位車種にはトヨタセーフティセンスCという使い分けをしていましたが、今後はPとCの区別をなくすようです。
次世代型トヨタセーフティセンスの機能は、以下のようになっています。
・プリクラッシュセーフティシステム
車両に対しては、10~180km/hで。
歩行者、自転車に対しては10~80km/hで作動する自動ブレーキ
・レーントレーシングアシスト
車線中央を走行できるように、積極的にステアリング操作を補助する機能
・レーンディパーチャーアラート
車線を逸脱しそうになった時、警報やステアリング操作によって車線逸脱を防ぐ機能
・ロードサインアシスト
一時停止や進入禁止、はみ出し禁止、制限速度などの標識を認識し、表示する機能
また、速度超過や、追い越し禁止箇所での追い越しを警報する機能
・レーダークルーズコントロール
先行車に追従してアクセル、ブレーキ操作を自動で行う機能
・先行車発進告知
先行車が発進したのに自車が発進しない場合、警告する機能
・オートマチックハイビーム
前走車や先行車を検知して、自動でロービームとハイビームを切り替える機能
以上のように、従来のトヨタセーフティセンスPをも上回る機能が搭載されるでしょう。
ただし、レーントレーシングアシストに関しては、一部車種を除くという案内があるので、比較的エントリークラスにあるシエンタには搭載されないかもしれません。
これまで、シエンタに搭載されていたトヨタセーフティセンスCの機能は、以下の4つです。
・プリクラッシュセーフティシステム
車両に対して、10km/h~80km/hで作動する自動ブレーキ
歩行者や自転車には対応していません
・レーンディパーチャーアラート
車線を逸脱しそうになったときに、ブザーとディスプレイ表示で警告する機能
ステアリング操作の補助はありません
・先行車発進告知
先行車が発進したのに自車が発進しない場合、警告する機能
・オートマチックハイビーム
前走車や先行車を検知して、自動でロービームとハイビームを切り替える機能
機能がかなり充実することが分かるかと思います。
予防安全機能は、トヨタセーフティセンスが発表された2015年から急速に進歩し、今では軽自動車にも充実の機能が搭載されています。
下位車種だからといって機能を削っていては他車に見劣りするということで、次世代型は高性能のものに一本化することになったのでしょう。
※追記
マイナーチェンジでは、次世代型のトヨタセーフティセンスの搭載はなく、アクアのように、現行のトヨタセーフティセンスCを改良し、歩行者に対応する改良にとどまりました。
名前は、トヨタセーフティセンスCから、トヨタセーフティセンスに変更されました。
また、インテリジェントクリアランスソナーと、パノラミックビューモニターが選択できるようになると予想されています。
・インテリジェントクリアランスソナー
車両の前後についているソナーによって、周辺の障害物を検知。
アクセルの踏み間違い時に出力を抑制したり、自動でブレーキをかけたりします。
また、駐車する時にギリギリまで寄せるときのサポートにもなります。
・パノラミックビューモニター
車を上から見下ろしたような映像を写すことができる機能。
駐車する時や、狭い道でのすれ違いなどで役に立つ機能です。
グレード再編
シエンタはマイナーチェンジで、特別仕様車G Cueroが標準グレード化されました。
G Cueroは、上級グレード、Gをさらに上質にしたグレードで、シエンタの中では最上級グレードともいえるモデルです。
・バイビームLEDヘッドランプ
・フロントフォグランプ(ハロゲン)
・リヤコンビネーションランプ
・コンライト
・本革巻きシフトノブ(オレンジステッチ)
・本革巻き3本スポークステアリングホイール(オレンジステッチ)
・専用上級ファブリック&合成皮革+オレンジステッチシート表皮
・専用上級ファブリック巻きフロントドアトリム
などが装備されています。
主に、革や、上級ファブリックによって上質に仕上げられています。
ちなみに、Cueroとは、革という意味です。
また、ベースグレードだったX Vパッケージは廃止されました。
グレード別装備
シエンタには、X Vパッケージ、X、G、G Cueroの全部で4グレードが設定されています。
それぞれのグレードの、主な装備を紹介します。
<X>
・ピアノブラック加飾付ウレタンステアリング
・助手席側パワースライドドア
<G>
・本革巻きステアリング
・両側パワースライドドア
・スマートキー
・オートエアコン
・運転席アームレスト
・助手席シートバックポケット
<G Cuero>
・バイビームLEDヘッドランプ
・LEDフロントフォグランプ
・リヤコンビネーションランプ
・本革巻きシフトノブ(オレンジステッチ)
・本革巻き3本スポークステアリングホイール(オレンジステッチ)
・合成皮革×スエード調シート表皮
・メッキインサイドドアハンドル
・上級ファブリック巻きフロントドアトリム
シエンタの装備は、最近の車としては簡素だな。という印象です。
GやG Cueroであっても、スチールホイールにホイールキャップが標準装備。
オートエアコンやスマートキーは、Gグレード以上でないと装備されていません。
そういうこともあってか、Gグレード以上の販売比率がかなり高くなっているようです。
新型シエンタの予想価格
新型シエンタの価格を紹介します。
<ガソリン車>
X・・・1,816,560円
G・・・2,020,680円
G Cuero・・・2,172,960円
FUNBASE X・・・1,776,600円
FUNBASE G・・・1,980,720円
<ハイブリッド車>
HYBRID X・・・2,226,960円
HYBRID G・・・2,380,320円
HYBRID G Cuero・・・2,532,600円
FUNBASE X・・・2,187,000円
FUNBASE G・・・2,340,360円
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販売好調なシエンタ
発売当初、涙目のようなデザインで、なんだこれは。などと結構な言われ方をしていたシエンタですが、発売から3年、好調な販売が続いています。
シエンタの月間販売目標台数は7,000台なのですが、2018年にはいっても、平均すれば月販7000台を上回っています。
シエンタの3列目シートは決して広いわけではありませんが、常に6人~7人乗車する家庭はそう多くないはずで、3列目シートは緊急的に使うとして、コンパクトなボディサイズがウケたのでしょう。
こういった車は、若いママが運転することも多いと思うので、コンパクトなボディがウケるのも分かる話です。
フリードと熾烈な競争
5ナンバーコンパクトミニバンのシエンタは、ホンダ・フリードと熾烈な競争を繰り広げています。
特に、シエンタ・フリードともに現行型になった2015年以降は、販売台数も拮抗しています。
強力な販売網を持つトヨタに対し、フリードは、パワフルなハイブリッドなど、走りを武器に対等な勝負となっています。
デザイン的には、シエンタの方は女性にウケが良く、フリードは男性にウケているようです。
フリードには、はじめから5人乗りモデルが存在し、シエンタに今回5人乗りモデルが投入されるというのも、フリード対策ではないかと思います。
今後も、シエンタとフリードの熾烈な競争は続きそうですね。
歴代シエンタ
シエンタは、2003年から販売されているコンパクトミニバンです。
ここで、歴代シエンタをかんたんに紹介します。
■初代シエンタ(2003年~2015年)
初代シエンタは、2003年に、ホンダ、モビリオのライバルとして登場しました。
こういったコンパクトサイズの3列シート車としては、モビリオ、キューブキュービックに次ぐ3番目の発売となりました。
シエンタのプラットフォームは、前半分はファンカーゴ用のものが。後ろ半分はカローラスパシオ用のものが使用されており、つなぎ合わせたような形となっていました。
主に男性に人気だったモビリオに対し、丸めの愛らしいデザインのシエンタは、女性ユーザー、ファミリーユーザーに人気となりました。
初代シエンタは、2003年から2015年と、12年にわたって販売されています。
その間には、一旦販売終了したあと、パッソセッテという後継車が発売され、消滅していく。という複雑な経緯もありました。
パッソセッテは、シエンタの後継車として、2008年に販売が開始されました。
トヨタは、シエンタをモデルチェンジするつもりはなく、しばらくの間継続販売した上で、2010年に販売を終了。
その後、パッソセッテにバトンを渡すつもりでした。
しかし、パッソセッテは、スライドドアを装備していないことや、「パッソ」という名前からも分かるように、質感が物足りない。などの理由から、販売台数が全く伸びませんでした。
しびれを切らしたトヨタは、2011年に急遽、シエンタをマイナーチェンジして復活させたのでした。
マイナーチェンジ前はネッツ店とカローラ店で販売されていましたが、マイナーチェンジ後のモデルはカローラ店のみの販売となりました。
■パッソセッテ(2008年~2012年)
シエンタではありませんが、シエンタの後継になるはずだった、パッソセッテも簡単に紹介します。
パッソセッテは、その名の通り、コンパクトカー、パッソの派生車種として開発されたものです。セッテとは、イタリア語で「7」という意味です。
製造は、パッソと同じくダイハツが担当し、トヨタにOEM供給されていました。
そして、パッソセッテはそのまま終了となり、シエンタがマイナーチェンジという形で復活するということになります。
パッソセッテの販売が不調に終わったもう一つの理由として、「私たち、主婦で、ママで、女です」というCMが不評だったことが一因とも言われています。
■シエンタダイス
比較的男性に人気があったフリードに対して、丸目のモデルしか設定されていなかったシエンタは、男性客も取り込むために、男性向けデザインのシエンタダイスが追加設定されました。
DICE(サイコロ)という名前の通り、ヘッドライトはサイコロのように四角いデザインに改められ、格好良さをアピールしていました。
また、助手席側パワースライドドア、プラズマクラスター付オートエアコン、本革巻シフトノブの採用や、各所にピアノブラック調の加飾がなされるなど、インテリアも質感を高めたモデルとなっていました。
シエンタダイスは、2013年の発売から2015年のフルモデルチェンジまで、2年程度販売されていました。
■現行シエンタ(2015年~)
現行シエンタは、大人気のホンダ・フリードのライバルとして開発されました。
フリードと同じく、ガソリン車とハイブリッド車がラインナップされています。
発売当初は、なんだこの涙目のデザインは。と色々言われていましたが、今となっては馴染んでいるようです。
燃料タンクは、薄型化され、2列目シートの下に配置されています。
これによって、低床のフラットフロアを実現。センタータンクレイアウトによって、低床、低重心を実現しているフリードを意識したものと思われます。
正直、パッケージング、パワートレインなどは、フリードの方が一枚上かな。と思うのですが、トヨタの販売力もあり、フリードと対等に渡り合っています。
ライバルはフリード!
シエンタのライバルといえば、なんといってもフリードです。
現行シエンタは、フリードをベンチマークとして開発されたといっても過言ではありません。
フリードにも、ガソリン車とハイブリッド車が設定されており、実はシエンタのそれよりもパワフルになっています。
<フリードガソリン車>
最高出力・・・1310s/6600rpm
最大トルク・・・15.8kgm/4600rpm
<フリードハイブリッド車>
エンジン最高出力・・・110ps/6000rpm
エンジン最大トルク・・・13.7kgm/5000rpm
モーター最高出力・・・29.5kgm
モーター最大トルク・・・16.3kgm
システム出力・・・132ps
ガソリン車のパワーの差はそれほどでもありませんが、ハイブリッド車はかなりの差があります。
それでいて燃費はほぼ同等くらいですから、かなり手強いライバルだということが分かります。
あとは、シートアレンジにも違いがあり、シートアレンジの点では、シエンタの方がシートがきれいに収納できるかと思います。
シエンタを買うにしても、フリードを買うにしても、トヨタとホンダのお店にいって、見積もりを取り、値引き額を競わせるのは必須ですね。