ホンダから、N-BOXをベースとした商用車、N-VANが発売されました。
今回は、N-VANの最新予想情報をお伝えします。
もくじ
N-VANの発売日
N-VANの発売日は、2018年7月13日です。
新型N-VANのティザーページが解説され、ティザーページ上では、2018年夏発売。とあります。
夏ということで、6月~8月に発売されることは、ほぼ確定だと思って良いでしょう。
※7月12日、ホンダの公式発表で7月13日に発売する。と発表されました。
N-VANのデザイン
N-BOXの単なる廉価版ではなく、サイドには3本のプレスラインが入るなど、専用のボディであることがわかります。
また、バンというと、商用車、仕事用の車と思ってしまいますが、乗用車向け、自家用車向けのグレードも用意されます。
N-VANには、G、L、+STYLE FUN、+STYLE COOLの4グレードが設定されます。
GとLが、一般的な商用バングレードで、+STYLE FUNと、+STYLE COOLグレードは、主に自家用車としてのニーズを狙ったグレードとなっています。
見た目も、Gグレード、Lグレードは、商用車らしくシンプルであるのに対し、+STYLE FUNと、+STYLE COOLグレードは、N-BOXかな?と思うような、おしゃれなデザインになっています。
Gグレード、Lグレードで、N-BOXの違いが予想されている点を紹介します。
・フロントメッキパーツ省略
・LEDヘッドランプ→ハロゲンヘッドランプに
・アルミホイール→スチールホイールに
・カラードドアミラー→ブラックに
・リヤメッキパーツ→ボディ同色
・インテリアカラーがグレー基調に
N-VANの荷室の広さ
N-VANはN-BOXと同じように、ボンネット内にエンジンが格納(ボンネット型)されています。
これは、多くの商用車に採用されている、キャブオーバー型(シート下にエンジンが格納されている)物に比べると荷室の長さでは不利になります。
N-VANの荷室の広さは、荷室長1,510mm、荷室幅1,390mm、荷室高1,365mm程度になると予想されています。
アクティバンの荷室の広さは、荷室長1,725mm、荷室幅1,240mm、荷室高1,200mmですから、荷室長はやはり結構短くなってしまいます。
やはり、設計の古いアクティバンよりも、荷室長は短くなっています。ボンネットがあるので、仕方がないですね。
ただ、N-VANは、ボンネット型の不利な点を潰すべく、とても工夫されています。
助手席シートを倒すと、完璧にフラットになるので、助手席スペースまで使うと、最大2,635mmのスペースを確保することができます。
更に注目してほしいのが、助手席側のピラーがありません。
助手席型のピラーがないことにより、助手席側のドアとスライドドアを開ければ、非常に大きな開口幅となり、大きな荷物も簡単に出し入れすることができます。
助手席側ピラーレスは、軽バン初ですから、助手席側開口部幅1,580mmというのは、ダントツNo1です。
これが、N-VANの最大の武器となるでしょう。
助手席側ピラーレスといえば、ダイハツタントの専売特許のようなものですが、これがN-VANに採用されるとは、驚きです。
新型N-BOXにも搭載すればよかったのに。と思いますが、間に合わなかったのでしょうか。
5~6年後に発売されるであろう、次期N-BOXには、このミラクルオープンドアが採用されるでしょうから、ダイハツも気が気ではないでしょう。
シートアレンジ
N-VANは、シートがフルフラットになるだけでなく、その他のシートアレンジも豊富です。
一番の魅力、フルフラットモード
助手席をダイブダウンさせるのではなく、あえて高さをつけてテーブルのように使うこともできます。
助手席側に長いものを載せるときは、助手席側だけフラットにすることもできます。
ただし、私も実車を見てみましたが、助手席、リヤシートに関しては本当に軽商用車の域です。
ミラバンやアルトバンと同じく、快適性は正直考えられていないと思うので、基本的には一人用だと思っておいた方が良いと思います。
カラーラインナップ
N-VANには、商用向けグレード(G、L)と、自家用にも使えるグレード(FUN、COOL)の4グレードが設定され、特にFUN、COOLグレードでは、様々なカラーがラインナップされると予想されています。
G、Lグレード
・タフタホワイトⅡ
・ルナシルバーメタリック
商用向けグレードは、ホワイト、シルバーのみと、いかにも商用車らしいカラーラインナップです。
ブラックなどもなく、Gグレード、Lグレードに関しては、自家用のニーズは完全に考えていないようですね。
+STYLE FUNグレード
・プレミアムイエローパールⅡ
・プレミアムホワイトパールⅡ
・シャイニンググレーメタリック
・クリスタルブラックパール
・ブリリアントスポーティーブルーメタリック
・プレミアムピンクパール
・ガーデングリーンメタリック
STYLE COOLグレード
・プレミアムベルベットパープルパール
・プレミアムホワイトパールⅡ
・シャイニンググレーメタリック
・クリスタルブラックパール
・ブリリアントスポーティーブルーメタリック
・プレミアムピンクパール
・ガーデングリーンメタリック
FUN、COOLグレードは、N-BOXほどではありませんが、乗用車並のカラーラインナップになるようです。
N-VANのエンジン、燃費
N-VANには、新型N-BOXに搭載されたものと同じエンジンが搭載されると予想されています。
旧型と比べ、パワフルさはそのままに、燃費が1割ほど向上しているエンジンです。
<NAエンジン>
最高出力・・・58ps/7300rpm
最大トルク・・・6.6kgm/4800rpm
<ターボエンジン>
最高出力・・・64ps/6000rpm
最大トルク・・・10.6kgm/2600rpm
燃費は、N-BOXよりも装備の簡略化などによって軽量化されるでしょうから、若干良くなると予想されています。
N-BOXでは、NA車が27.0km/L、ターボ車が25.6km/Lですが、これよりも1km/L程度良くなるでしょう。
燃費に関して、NA車が23.8km/L、ターボ車が23.6km/Lという情報が出てきています。
N-BOXと比べて悪すぎるような気もしますが、このような燃費のグレードもあるのかもしれません。
ホンダセンシング
新型N-VANには、ホンダセンシングが標準装備になると予想されています。
搭載が予想されているホンダセンシングの機能は、N-BOXと同じです。
N-BOXに搭載されているホンダセンシングの機能は、以下のとおりです。
・衝突軽減ブレーキ
・誤発進抑制機能
・後方誤発進抑制機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・アダプティブクルーズコントロール
・車線維持支援システム
・オートハイビーム
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
標準装備ではありますが、外すこともでき、その場合、価格は7万円ほど安くなるでしょう。
快適性
新型N-VANは、快適性、静粛性が向上した新型N-BOXがベースということもあり、他の軽バンよりもワンランク上の快適性を実現するでしょう。
特に、ホンダセンシングのアダプティブクルーズコントロールと、車線維持支援システムを使うことにより、高速走行、長距離走行は、比較にならないほど快適になるはずです。
新型N-VANは、ピラーレスによる大開口、ホンダセンシングの高い安全性、快適性をウリに戦っていくことになるでしょう。
グレード紹介
新型N-VANは、商用向けグレード、乗用向けグレード、ハイルーフ、ロールーフ、ターボ、NAなどいろいろとややこしいことになっているので、簡単にグレードの概要を紹介します。
<Gグレード>
・ハイルーフのみ
・NAエンジンのみ
・FFと4WDが選択可能
・6FF、4WDともに、MTとCVTが選択可能
<Lグレード>
・ハイルーフのみ
・NAエンジンのみ
・FFと4WDが選択可能
・6FF、4WDともに、MTとCVTが選択可能
<+STYLE FUNグレード>
・ハイルーフのみ
・NAエンジンとターボエンジンが選択可能
・NAエンジン、ターボエンジンともにFF、4WDが選択可能
・NAエンジンは、6MTと4WDが。ターボエンジンは、CVTのみ
<+STYLE COOLグレード>
・ロールーフのみ
・NAエンジンとターボエンジンが選択可能
・NAエンジン、ターボエンジンともにFF、4WDが選択可能
・NAエンジンは、6MTと4WDが。ターボエンジンは、CVTのみ
グレード別装備
新型N-VANの、グレード別主な装備を紹介します。
<Gグレード>
・ホンダセンシング
・AM/FMチューナー
・運転席、助手席エアバッグ
・ハロゲンヘッドライト
・ダイブダウン機構付助手席&リヤシート
・フルオートエアコン
<Lグレード>
・ホンダセンシング
・AM/FMチューナー
・運転席、助手席エアバッグ
・ハロゲンヘッドライト
・ダイブダウン機構付助手席&リヤシート
・フルオートエアコン
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
<+STYLE FUNグレード>
・ホンダセンシング
・AM/FMチューナー
・運転席、助手席エアバッグ
・LEDヘッドライト
・ダイブダウン機構付助手席&リヤシート
・フルオートエアコン
・スマートキー
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
<+STYLE COOLグレード>
・ホンダセンシング
・AM/FMチューナー
・運転席、助手席エアバッグ
・マルチリフレクターハロゲンヘッドライト
・ダイブダウン機構付助手席&リヤシート
・フルオートエアコン
・スマートキー
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
N-VANの価格
N-VANの価格を紹介します。
<NA車>
G(FF)・・・1,267,920円
G(4WD)・・・1,398,600円
L(FF)・・・1,341,360円
L(4WD)・・・1,472,040円
+STYLE FUN(FF)・・・1,560,600円
+STYLE FUN(4WD)・・・1,691,280円
+STYLE COOL(FF)・・・1,560,600円
+STYLE COOL(4WD)・・・1,691,280円
<ターボ車>
+STYLE FUN・・・1,668,600円
+STYLE COOL・・・1,668,600円
G、Lグレードは商用車向けということで、N-BOXよりは安く抑えられています。
+STYLE FUN、COOLグレードは、N-BOXと変わらない価格ですね。
ちなみにN-BOXの価格は、ノーマルモデルは138万円~、カスタムモデルが169万円~です。
個人ユースとしては、フラットシートに強い魅力を感じる人以外は、N-BOXを選択すれば良いかと思います。
バモス、アクティバンはどうなる?
ホンダには、バモス、アクティバンといったキャブオーバー型の軽1BOXが販売されています。
現在販売されているのは、1999年に発売されたモデルで、マイナーチェンジは何度かされているものの20年近くフルモデルチェンジされていません。
当然、燃費は悪く、予防安全機能も搭載されていないなど、ライバルと比較すると大きく見劣りし、販売台数もとても少なくなっています。
N-VANは、エンジンがシートの下にあるキャブオーバー型ではありませんが、実質バモス、アクティバンの後継車となり、バモス、アクティバンは間もなく生産終了になると予想されています。
N-VAN発売後、すぐに生産終了されるのではなく、ある程度併売した後、N-VANが一定程度支持されていることを確認してから生産終了となるようです。
N-VANは、正直、アクティバンを改良するのはコストもかかるし、スズキやダイハツと戦っていくのは厳しいから、既存のN-BOXをベースに、開発費を抑えながらとりあえず軽貨物をつくっておくか。という感じなのかな?と思っていましたが、かなり力の入り具合に驚いています。
※追記
7月13日、N-VANの発売とともにホンダのホームページを確認すると、バモス、アクティバンは姿を消していました。
N-VANが正式な後継車ということですね。
キャンピングカー登場
N-VANは、そのままでも車中泊など、簡易的なキャンピングカーとして使える車ですが、もっと本格的なキャンピングカー仕様が登場しました。
WHITE HOUSEと、Honda Accessがコラボして開発されたものです。
詳しくは、こちらのページから。
とはいえこれも、車本体を改造したものではなく、様々なオプションによって使い勝手を拡張するようなものなので、これから、もっと本格的なキャンピングカー仕様も登場することでしょう。
トランポに使える?
N-VANは、トランポ(バイクを積載する車)としても使える。ということでライダーの間でも話題となっています。
軽貨物車では、ハイゼットカーゴやエブリイなんかもトランポとして使っている人はいますが、どちらにしてもバイクを載せると運転席に1人しか乗れないので、運転席のシートだけはしっかりしていて、乗り心地も良いN-VANは、トランポに最適じゃないか。ということです。
125ccクラスのバイクなら、工夫すれば3人乗車することもできるようです。
5ナンバーのN-VANは?
N-VANは、4ナンバー(軽貨物車)です。
4ナンバーということで、税金が安かったり、というメリットはあるのですが、シートのリクライニングができなかったり、というデメリットもあります。
N-VANは、運転席以外のシートがペラペラで、長時間座るにはちょっとつらいので、もう少ししっかりしたシートをもたせた5ナンバーモデルは発売されないのか?という声を時々聞きます。
ホンダとしても、100%否定はしておらず、要望が多ければあるかもしれない。という感じのようなのですが、シート厚を増やしてしまうと、当然ここまでのフラットはできなくなり、N-VANとしてのメリットがなくなってしまいます。
やはり、快適性も求めるなら、N-BOXを選択するしかないのではないかな。と思います。
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コメント
ロールーフ以外は遂に軽自動車にして全高1900mm台。
黄色がとてもいいと思ったのですが我が家の車庫に入れる事ができるか不安。
ロールーフも黄色が選択できるようにしてほしいです。