ヘッドライトが黄ばんだ車って、古臭く見えてかっこ悪いですよね。
このページでは、ヘッドライトの黄ばみを除去する方法、コーティング、店舗でやってもらう場合の料金などを紹介します。
もくじ
ヘッドライト、黄ばみの原因は何?
ヘッドライトの黄ばみの原因は、ズバリ紫外線です。
車は外で走らせるものですから、当然紫外線が当たります。
ヘッドライトのカバー部分の素材はポリカーボネート樹脂という素材でできています。
プラスチックのようなもので、紫外線が当たれば当たるほど、劣化して黄ばんできてしまいます。
青空駐車の車よりも、屋根付きのカーポートがあったり、車庫に駐車する車は、黄ばみのスピードがかなり遅くなります。
ちなみに、昔の車(20年以上前)には、ポリカーボネートではなく、ガラスが使われていたので、経年劣化で黄ばむことはありませんでした。
今の車はほぼ全てポリカーボネートが採用されているので、高級車であっても、ヘッドライトの黄ばみから逃れることができません。
どうしてポリカーボネートなんて採用したんだ!ガラスの方が良かったじゃないか!と言いたくなりますが、それには安全性が関係していて、ヘッドライトカバーがガラスでできていると、事故で割れた時に破片が飛び散って危ない。ということから、ポリカーボネートが採用されるようになったという経緯があります。
黄ばみを除去する方法
ヘッドライトには、元々、紫外線から保護するためのコーティングがされています。
しかし、このコーティングは、経年劣化や、飛び石などをきっかけに、剥がれてきてしまいます。
この剥がれの程度によって、黄ばみを除去する方法を変える必要があります。
ヘッドライトのコーティングが剥がれてしまっている場合
ヘッドライトのコーティングが結構な割合で剥がれてしまっている場合や、黄ばみの色が濃い場合は、研磨剤「ピカール」と「ポリッシャー」を使って徹底的に黄ばみを削り落とすことをおすすめします。
コーティングが結構な割合で剥がれてしまっているというのはどれくらいのの割合なのかと聞かれると難しいですが、2~3割以上剥がれてしまっていれば、結構な重症だと判断して良いでしょう。
必要なものは、研磨剤「ピカール」と、電動で研磨することができる「ポリッシャー」です。
ポリッシャーを使うには電源が必要です。一戸建てなど、コンセントがある場所なら良いですが、コンセントを用意できない場合は、シガーソケットから100Vを取り出すことができるインバーターも必要です。
ポリッシャーの消費電力に合ったインバーターを用意しないと、使えません。
上で紹介したポリッシャーの消費電力は60Wなので、60W以上のインバーターがあれば良いわけですが、インバーターはある程度容量の大きいものがあると便利なので、私は150Wのものを使っています。
とりあえず、私が使っているインバーターを紹介しておきます。
【黄ばみ除去の手順】
ヘッドライトに水を少しかけて、ポリッシャーにピカールをつけてヘッドライトに当てて研磨します。
大体、片目で10分~15分くらい、まんべんなく研磨すると、ヘッドライト表面がツルツルになって、黄ばみが落ちていくことが分かるかと思います。
研磨中、定期的に水をかけて洗い流すとやりやすいので、ホースを用意するか、外でする場合はペットボトルの水を何本か持っていきましょう。
ヘッドライト周囲の塗装を一緒に研磨してしまわないようにするには、マスキングテープで保護しておくと良いですね。
ピカールで綺麗に研磨すると、最初からされていたコーティングも綺麗になくなってしまいます。
そのままでは、数ヶ月でまた黄ばんできてしまうので、コーティング剤でコーティングをする必要があります。
電動ポリッシャーが高いから、手で頑張ろうと思った人も、きっといるかと思いますが、それはおすすめできません。
私も同じように考えて手で磨いていましたが、1時間くらいでギブアップしました。
電動ポリッシャーを使っても、片目で15分くらいはかかるので、手で研磨するとなると、何時間もかかることになるはずです。
ヘッドライトのコーティングが残っている場合
ヘッドライトのコーティングを見て、ほとんど残っている場合は、ピカールで研磨してしまうとコーティングが全て剥がれてしまってもったいないです。
また、コーティングがほとんど残っている場合のヘッドライトの黄ばみは、まだ比較的薄い状態であることが多いです。
そんな時は、ヘッドライトのコーティングを傷つけずに黄ばみだけ落とすという方法をおすすめします。
ベタですが、ソフト99の「ヘッドライトリフレッシュ」がおすすめです。
ただし、上で紹介したピカールで研磨する方法に比べれば、除去する力は弱いので、この方法を試して落ちなかった場合のみ、ピカールで研磨する方法に進むことをおすすめします。
除去したあとは、コーティング
ヘッドライトの黄ばみを除去したあとは、コーティングをしておくと、再び黄ばみが発生するまでの期間を伸ばすことができます。
特に、購入時からのコーティングが剥がれてしまっていて、ピカールを使って研磨した場合、コーティングをしておかなければ、半年もすると再び黄ばんできてしまいます。
コーティングをすることで、1年以上に伸ばすことができるかな。という感じです。(車の保管場所にもよるでしょうが)
私は、Amazonで検索をして、こちらの「完全硬化型ヘッドライトコーティング剤 UV吸収剤配合で黄ばみ防止効果抜群 20ml」を使用しました。
ヘッドライトのコーティング剤には他にもいろいろありますが、とりあえずAmazonで検索をするとこれが上位に出てきて、評判も悪くないので使ったというわけです。
他のコーティング剤と比べてどうなのかは分かりませんが、コーティングをしないのに比べれば再び黄ばみが発生するまでの期間は長くなるので、とりあえず効果はあるはずです。
何回か使えるだけの量はあるので、残りは保管しておくと良いと思います。
ピカールを使って、大丈夫なのか?
ピカールを使ってヘッドライトを研磨すると、コーティングが剥がれてしまい、すぐに黄ばみが発生してしまうから、使ってはいけない。という人も中にはいます。
しかし、このサイトで紹介したように、すでにある程度コーティングが剥がれてしまっている場合、あるいはマイルドな方法では綺麗にならなかった場合、コーティングが剥がれてしまうことを覚悟の上でピカールで研磨するのは、とても有効です。
素人でも、電動ポリッシャーを使えば、まんべんなく綺麗に磨くことができます。
その後、コーティング剤を自分で塗っておけば、一定期間はクリアなレンズを保つことができます。
とりあえず家の車は、ピカールで研磨をして綺麗になりましたし、個人で綺麗にしようと思うなら、この方法が一番良いかと思います。
裏技はないの?
私も、自分の車のヘッドライトの黄ばみを除去したいと思って、いろいろと検索してみたり、道具を探してみたりしましたが、今回紹介した方法以上に確実に黄ばみを除去する方法を見つけることはできませんでした。
ピカールを使って研磨すること自体が裏技になるのかもしれませんが、ピカールは研磨剤であり、研磨剤で黄ばみごと削り落としてしまう方法は、裏技というか正攻法?という気がします。
ピカールは元々ヘッドライトの黄ばみを除去するためのものではないですし、ホームセンターで安価で購入できるものなので、そういった意味では裏技的な存在なのかもしれません。
オートバックスなどではできないの?料金は?
もちろん、お金を払えばお店でもヘッドライトの黄ばみ除去をしてもらうことができます。
代表的なカー用品店、「オートバックス」だと、「ヘッドライトポリッシュ」というメニューで、左右3,000円~(税込み3,240円~)で黄ばみ除去をしてもらえます。
https://www.autobacs.com/static_html/srv/pit/refresh.html
写真を見る限り、上で紹介したピカールのような研磨剤を使い、電動ポリッシャーを使って除去する方法をとっているようです。
1回だけなら、自分でやるよりも安いですが、ヘッドライトの黄ばみは再び発生してしまいますし、家族の車もやることがあれば、道具を買ってしまったほうが安くなります。
それから、お店でやって貰う場合は、一定以上の時間研磨しても取れなかった場合、これ以上は取れませんでした。ということで返されてしまうことになります。
その点、自分で道具を揃えれば、納得するまで、1時間でも2時間でも(そこまではかからないと思いますが)綺麗にすることができます。
カバーだけ交換はできないの?
今の車のヘッドライトは、ほとんどの車種でカバーだけの交換をすることはできず、奥の方の反射板などと一体化した部分をまるごと交換する必要があります。
こんな感じです。
これをまるごと交換するとなると、工賃を含め10万円を超えることはザラです。
さすがに、ヘッドライトの黄ばみを除去するために10万円以上かけるのは現実的ではありませんので、おすすめできません。
他に効果があるかもしれないと言われているもの
今回紹介したピカールや、ヘッドライトリフレッシュではなく、身近にありそうなもので、効果があるかもしれないと言われているものをざっと紹介します。
・歯磨き粉
・エタノール
・キイロビン
・激落ちくん
・漂白剤
・重曹
・虫除けスプレー
・マジックリン
などを使うと、多少は良くなるのでは?と言われているようです。
家にあったら、試してみるのも良いかもしれませんね。
これらの方法は、私は試したことはないので効果があるのかどうか、分かりません。あしからず。