最近は、多くの車にガソリン車とハイブリッド車がラインナップされています。
どっちにしようか迷っている人も多いのではないでしょうか。
このページでは、ハイブリッド車が向いている人、向かない人、買ってはいけない人の条件や、損益分岐点について紹介します。
もくじ
ハイブリッド車が向いている人
向いている人1:通勤時に渋滞が多い人
ハイブリッド車を一番おすすめしたいのは、通勤時に、渋滞が多い道を走る人です。
ガソリン車とハイブリッド車の燃費の差が最も大きくなるのは、流れの悪い一般道です。
通勤時間帯というのは、どうしても流れが悪く、渋滞しがちです。
毎日の通勤で、渋滞の多い道を走る人は、ハイブリッド車にすれば、ガソリン代をかなり抑えることができます。
向いている人2:街乗りが中心の人
ハイブリッド車のメリットは、郊外のバイパスや高速道路よりも、街乗りで発揮されます。
減速時に回生ブレーキで充電をして、その電気を次の加速時に使うことができるので、ストップアンドゴーが多い道の方が、流れの良い高速道路を走っている時よりも燃費が良くなることがあるくらいです。
ですから、日常的にストップアンドゴーが多い街乗り中心の人におすすめです。
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向いている人3:静かな車が好きな人
ハイブリッド車は、モーターのアシストが入り、エンジンの負担が少ないため、ガソリン車よりもエンジン音が静かです。
同じ車のガソリン車とハイブリッド車を比べると、静粛性は、ハイブリッド車の方が明らかに高いです。
あまり沼にハマると、エンジン音が静かだと、今度はロードノイズや風切音が気になって、静粛性の高いタイヤに交換したり、風切り音防止テープを買ったりと、キリが無くなってしまいますが(笑)
静かな車が好きな人には、ハイブリッド車はおすすめです。
向いている人4:発進加速が良い車が欲しい人
ハイブリッド車のモーターの特性として、発進時から最大のトルクを発揮できる。ということがあります。
これにより、ハイブリッド車は、0-60km/h程度の発進~低中速域での加速が良いという特徴があります。
発進加速が良いと快適ですし、合流もしやすいです。
向いている人6:災害対策をしたい人
最近のハイブリッド車は、100V/1500Wの家庭用と同じレベルのコンセントが装着できる、あるいは標準装備されている車が多くなってきました。
これは、災害時の電源として強い味方になります。
100V/1500Wのコンセント容量は、一般的な家のコンセントと同じなので、ガソリンがある限り、ホットプレートやドライヤーなんかも使うことができます。
家に蓄電池を買うより、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車を買った方が、日常的なガソリン代も節約できて、非常時には電源として使えるので、良いかもしれません。
向いている人7:ガソリンスタンドに行くのが面倒な人
ハイブリッド車は燃費が良いので、ガソリン車よりもガソリンスタンドに行く回数を減らすことができます。
最近は、ガソリンスタンドの数が減ってきているので、近くにガソリンスタンドがない人や、ガソリンスタンドに行くのが面倒だ。という人におすすめです。
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ハイブリッド車が向かない人、買ってはいけない人
向かない人1:走行距離が短い人
ハイブリッド車は燃費が良いというのが最大のメリットですが、走行距離が短ければ、受けるメリットは小さく、ガソリン車とハイブリッド車の価格差を、ガソリン代で埋めることができません。
ただし、災害時の対策にしたいという人や、静粛性が高い車が好き。という人は、この限りではありません。
向かない人2:高速走行が多い人
高速道路や郊外の流れが良いバイパスでの走行が中心の場合、ハイブリッド車とガソリン車の燃費の差が小さくなります。
たとえば、トヨタ・ヤリスだと、
ガソリン車の市街地モードの燃費は16.1km/L、ハイブリッド車の市街地モードの燃費は35.5km/Lと、倍以上の差があります。
それに対し、ガソリン車の高速道路モードの燃費は24.3km/Lで、ハイブリッド車は33.6km/Lです。その差は4割程度しかありません。
高速道路でもハイブリッド車の方が燃費が良いのは間違いありませんが、元が取れるまでの走行距離が長くなります。
向かない人3:寒冷地に住んでいる人
寒い日は、ハイブリッド車で暖房を付けると、暖かい風を出すためだけにエンジンが頻繁に始動してしまいます。
寒冷地に住んでいる人は、そういったシチュエーションになることが多く、ハイブリッド車のメリットが損なわれます。
寒冷地でもハイブリッド車のメリットを損ないたくないなら、シートヒーターやステアリングヒーターで我慢をして、暖房をできるだけ使わないようにしましょう。
向かない人4:エンジン音を楽しみたい人
車を運転するのが好きで、ダイレクトなエンジン音を楽しみたい人には、ハイブリッド車は向かないです。
ハイブリッド車のエンジンは、発電をする時や、パワーが必要な時だけ、急にかかりはじめます。また、ガソリン車とは違い、エンジンの回転数がアクセル開度に連動しない車種も多いです。
ですから、気持ちよく吹け上がるエンジン音を楽しみたい人には、向いていません。
ハイブリッド車の損益分岐点を計算してみよう
ガソリン車にしようか、ハイブリッド車にしようか迷う人にとって一番気になるのは、車両価格の差を、ガソリン代の差で元が取れるのか?という点ではないでしょうか。
カタログ燃費から、損益分岐点を計算することができます。
現在の基準であるWLTCモード燃費は、実燃費に近い数値となっているので、カタログ燃費に0.9を掛けた数値を元に、計算してみると良いでしょう。
たとえば、トヨタ・ヤリスに10万キロ乗る場合。ガソリン価格を150円/Lとすると、
ガソリン車で1キロ走るのにかかるガソリン代は、150÷19.4=約7.73円
ハイブリッド車で1キロ走るのにかかるガソリン代は、150÷32.4=約4.63円
となります。
ヤリスのガソリン車とハイブリッド車の価格差は約35万円ですから、
350,000÷(7.73-4.63)=約11万3,000キロ
が損益分岐点ということになります。
ガソリン価格は結構変動するので、厳密に計算することはできませんが、ある程度計算することはできます。
中古のハイブリッド車を買う時は、長期保証を
ハイブリッド車の駆動用バッテリーは、前ユーザーの乗り方によって劣化具合が大きく変わってきます。
たとえば、EVモードを多用するような使い方をされていると、想像以上に劣化していることもあります。
ハイブリッド機構の修理は高額になりがちですから、中古のハイブリッド車を買う時は、長期保証をつけることをおすすめします。
長期保証は、追加料金を支払えばつけることができるところや、標準でついてくるところがあります。
たとえば、トヨタの認定中古車であれば、初度登録年月から10年目、あるいは購入から3年間、20万km以内のハイブリッド機構の保証が無償でついてきます。(トヨタ車、レクサス車限定)
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