最近では、夏も冬もタイヤを履き替えることなく、1年間履き通せるオールシーズンタイヤの人気が高まっています。
各社がオールシーズンタイヤを投入しており、ラインナップも増えてきています。
ただ、オールシーズンタイヤは、ダメだ。やめた方がいい、おすすめしない。という話も、まだまだ聞きます。
このページでは、オールシーズンタイヤのメリット、デメリットと、どんな人にはオールシーズンタイヤがおすすめできるのか。また、主なオールシーズンタイヤの特徴を紹介します。
もくじ
オールシーズンタイヤとは
オールシーズンタイヤは、ここ10年くらいで普及してきたものです。
オールシーズンタイヤについて詳しく知らない方も多いかと思うので、まずは、オールシーズンタイヤとは何なのか。について解説します。
オールシーズンタイヤとは、その名の通り、全ての季節に使えるタイヤのことです。
これまでの夏タイヤは、夏場の乾燥路やウェット路面では高い性能を発揮しますが、積雪路や凍結路は走ることが出来ませんでした。
一方の冬タイヤは積雪路や凍結路に特化している反面、路面の温度が高くなる時期はゴムが柔らかくなりすぎて、安定した走行ができませんでした。
そんな夏タイヤと冬タイヤの良いとこ取りをしたのが、オールシーズンタイヤです。
これまでは、夏タイヤ、冬タイヤを季節によって使い分けるのが一般的でしたが、オールシーズンタイヤなら、履き替える手間なく一年間、様々な路面に対応することができます。
オールシーズンタイヤは、やめたほうがいい?
オールシーズンタイヤは、やめたほうがいい。とか、後悔するよ。という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
結論から言うと、オールシーズンタイヤをおすすめできるのは、主に関東~東海地方~近畿地方~中国地方~北部九州の、比較的温暖で、頻繁には積雪しない地域の方です。
、こいった地域の方は、冬場でも積雪、凍結のない道路を走ることがほとんどでしょう。
そういった道路を、ドライ性能、ウェット性能の低いスタッドレスタイヤで走ることも、ある意味リスクですから、オールシーズンタイヤを選択するというのは、決して間違っていないと思いいます。
北関東や、東海地方、近畿地方でも、岐阜県北部や、兵庫県の日本海側など、雪深い地域はスタッドレスタイヤにした方が良いでしょう。
たまに積雪しても、アイスバーンにならずに、すぐにビチャビチャになるような地域の方におすすめです。
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オールシーズンタイヤのメリット
まずは、オールシーズンタイヤのメリットを紹介します。
オールシーズンタイヤのメリット1:ドライ性能は、夏タイヤに近い
オールシーズンタイヤのドライ性能は、一般的な夏タイヤに近い性能を持っています。
もちろん、スポーツタイヤに比べればグリップは劣りますし、低燃費に特化したタイヤに比べれば燃費は劣りますが、一般的な普及価格帯の夏タイヤと比べれば遜色ありません。
オールシーズンタイヤのメリット2:ウェット性能も、夏タイヤに近い
オールシーズンタイヤは、ウェット性能も、普及価格帯の夏タイヤとほぼ同等の性能を持っています。
たとえば、ヨコハマタイヤのブルーアース4S AW21は、同社のECOS ES31と同等の性能を持っています。
オールシーズンタイヤのメリット3:雪上性能は、冬タイヤに近い
オールシーズンタイヤの雪上性能は、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)に近い性能を持っています。
車のバンパー下部に当たらないくらいの積雪なら、走行感覚はスタッドレスタイヤとほとんど変わりません。
もちろん、雪上で急ブレーキをかけたり、少しオーバースピード気味でカーブを曲がると違いは出てきますが、丁寧に走れば問題ありません。
オールシーズンタイヤのメリット4:タイヤ交換の必要がない
オールシーズンタイヤは、夏タイヤ、冬タイヤの交換の必要がないのが、最大のメリットです。
タイヤ交換のための手間、費用、保管場所が必要ないのは、とてもありがたいですよね。
オールシーズンタイヤのメリット5:冬用タイヤ規制の道も走れる
オールシーズンタイヤを履いていれば、冬用タイヤ規制がかかっている高速道路も走ることができます。
チェーン規制がかかっている道は、通れません。
チェーン規制がかかっていると、スタッドレスタイヤでもチェーンをしないと通れません。
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オールシーズンタイヤのデメリット
次に、オールシーズンタイヤのデメリットを紹介します。
オールシーズンタイヤのデメリット1:氷上性能は、それほど高くない
オールシーズンタイヤが夏タイヤと冬タイヤの良いとこ取りができているのは、ドライ性能、ウェット性能、雪上性能だけで、氷上性能は、正直、それほど高くありません。
アイスバーン状態になっている路面では、コントロールしづらく、少しでも坂になっていると発進できないこともあります。
路面がアイスバーンになるような地域の方には、おすすめできません。
オールシーズンタイヤのデメリット2:ロードノイズがうるさい
オールシーズンタイヤは、夏タイヤに比べるとロードノイズがうるさいものが多いです。
スタッドレスタイヤに比べれば静かですが、夏タイヤを履いている期間の方が長いですから、静粛性を求める方には、あまり向いていません。
オールシーズンタイヤの中では、ミシュランのクロスクライメートが、静粛性は高いと感じます。
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主なオールシーズンタイヤ
グッドイヤー ベクターフォーシーズンズ ハイブリッド
日本でオールシーズンタイヤが普及したきっかけとなったタイヤです。
13インチ~18インチまで、54サイズ展開されています。
155/80R13、145/80R13、155/70R13、165/65R13、155/65R13
185/70R14、175/70R14、165/70R14、185/65R14、175/65R14、165/65R14、155/65R14、165/55R14、155/55R14
205/70R15、205/65R15、195/65R15、185/65R15、175/65R15、165/65R15、195/60R15、185/60R15、165/60R15、185/55R15、165/55R15、165/50R15
215/65R16、205/65R16、195/65R16、215/60R16、205/60R16、195/60R16、185/60R16、175/60R16、205/55R16、195/55R16、185/55R16、195/50R16
215/60R17、195/60R17、225/55R17、215/55R17、205/55R17、215/50R17、205/50R17、225/45R17、215/45R17
215/55R18、235/50R18、225/50R18、215/50R18、225/45R18、215/45R18、225/40R18
グッドイヤー ベクターフォーシーズンズ GEN-3
ベクターフォーシーズンズGEN-3は、ベクターフォーシーズンズハイブリッドの上位にあたるモデルです。
ベクターフォーシーズンズハイブリッドと比較して、スノーブレーキ性能は5%向上
ウェットブレーキ性能は8%向上
ライフ性能は30%向上
その他、ロードノイズ、パターンノイズも低減されています。
15インチから20インチまで、36サイズ展開されています。
255/40R20、245/45R20
255/35R20、235/40R19、245/40R19、255/40R19、245/45R19、255/45R19、235/50R19、225/55R19
235/40R18、245/40R19、225/45R18、235/45R18、245/45R18、225/55R18
225/45R17、235/45R17、245/45R17、205/50R17、215/50R17、225/50R17、205/55R17、215/55R17、225/55R17、215/60R17
205/55R16、215/55R16、195/60R16、205/60R16、215/60R16、215/65R16
195/65R15、185/65R15、185/60R15
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グッドイヤー アシュアランスウェザーレディ
グッドイヤーの、ミニバン、SUV向けオールシーズンタイヤです。
18インチから20インチまで、3サイズ展開されています。
235/55R20
235/50R18、235/55R18
【追記】
アシュアランスウェザーレディは在庫限りの販売となります。と記載されており、購入できるサイズが減っているようです。
ミニバン、SUV向けとしては、ベクターフォーシーズンズ GEN-3 SUVというモデルに移行していくこととなります。
グッドイヤー ベクターフォーシーズンズ GEN-3 SUV
17インチから20インチまで、13サイズが展開されています。
255/50R20
265/50R19、235/55R19
235/55R18、255/55R18、225/60R18、235/60R18、235/65R18
235/55R17、225/60R17、215/65R17、225/65R17、235/65R17
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ヨコハマ ブルーアース4S AW21
ブルーアースや、アイスガードブランドでおなじみの、ヨコハマタイヤからも、オールシーズンタイヤが発売されています。
ウェット制動性能は、同社夏タイヤ、ECOS ES31と同等であることが発表されています。
14インチ~19インチまで、34サイズ展開されています。
175/65R14、165/65R14、155/65R14
195/65R15、185/65R15、175/65R15、185/60R15、185/55R15、165/55R15
215/70R16、215/65R16、215/60R16、205/60R16、205/55R16
225/65R17、225/60R17、215/60R17、225/55R17、215/55R17、205/55R17、225/50R17、215/50R17、225/45R17、215/45R17
235/60R18、225/60R18、235/55R18、225/55R18、235/50R18、235/45R18、225/45R18、245/40R18
235/55R19、225/55R19
ミシュラン クロスクライメート+
ミシュランのクロスクライメートプラスは、夏タイヤと遜色ない静粛性であることが発表されています。
また、耐摩耗性能は、同社のスタンダート低燃費タイヤよりも向上していることが発表されています。
14インチから18インチまで、18サイズ展開されています。
185/65R14、185/60R14、175/70R14、175/65R14、175/60R14、165/70R14、165/65R14
205/65R15、195/50R15、175/60R15、165/65R15
205/60R16
225/50R17
255/35R18、245/35R18、225/40R18
255/35R19、245/35R19
ミシュラン クロスクライメート2
クロスクライメート2は、クロスクライメート+の後継製品です。
クロスクライメート+よりも、雪上では約7%短く止まる。ウェット路面では約6%短く止まる。ドライ路面では約5%短く止まることが発表されています。
15インチから20インチまで、62サイズ展開されています。
205/60R15、195/65R15、195/60R15、195/55R15、185/65R15、185/60R15、175/65R15
225/60R16、225/55R16、225/50R16、215/65R16、215/60R16、215/55R16、215/45R16、205/60R16、205/55R16、205/50R16、205/45R16、195/65R16、195/60R16、195/55R16、195/50R16、195/45R16、185/50R16
245/45R17、235/55R17、235/45R17、225/60R17、225/55R17、225/50R17、225/45R17、215/65R17、215/60R17、215/55R17、215/50R17、215/45R17、215/40R17、205/55R17、205/50R17、205/45R17
265/35R18、255/45R18、245/45R18、245/40R18、235/60R18、235/55R18、235/50R18、235/45R18、235/40R18、225/45R18、225/40R18
255/40R19、245/45R19、245/40R19、235/55R19、235/50R19、235/45R19、235/40R19、235/40R19、225/40R19、205/55R19
275/45R20
【追記】
現在は、83サイズに拡充されています。
ピレリ、チントゥラート オールシーズンSF2
あまり店頭で見かけることはありませんが、ピレリからも、チントゥラートというオールシーズンタイヤが発売されています。
175/65R15、185/60R15、185/65R15、195/65R15
195/55R16、195/60R16、205/55R16、215/55R16、215/60R16、215/65R16
205/50R17、215/50R17、215/55R17、215/65R17、225/45R17、225/50R17、225/55R17、225/60R17、225/65R17、235/45R17、235/55R17、245/45R17
215/50R18、215/55R18、225/40R18、225/45R18、225/55R18、225/60R18
235/40R18、235/45R18、235/55R18、245/40R18、245/45R18
225/45R19、225/55R19、235/40R19、235/50R19、245/35R19、245/40R19
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オールシーズンタイヤの性能を比較
ここで紹介したオールシーズンタイヤを履いた車は、全て運転したことがありますが、ブランドによる性能の差は、スタッドレスタイヤほどの差は感じません。
一応、静粛性を重視するならミシュラン、雪上性能を重視するならヨコハマかな。とは思いますが、雪上性能はスタッドレスタイヤに比べれば劣りますし、ドライ路面での静粛性を重視するなら、レグノやアドバンdBにはかないません。
オールシーズンタイヤは、何かに飛び抜けた性能を期待するものではありません。ですから、自分の車に合ったタイヤサイズがあるもので、安いものを選択すれば良いでしょう。
ブリヂストンからは、日本向けのオールシーズンタイヤは発売されていません。
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