最近は、毎月一定額を支払ってモノやサービスを利用する、サブスクリプションサービスが流行っていますが、車にもサブスクリプションサービスがあります。
車とサブスクはあまり相性が良くないんじゃ?と言われることも多いですが、メリットもたくさんありますし、KINTOの方が安くなることもあります。
このページでは、KINTOとはどういったサービスなのか、概要、評判、メリット、デメリット、おすすめできる人について紹介します。
もくじ
KINTOとは
KINTOとは、トヨタ自動車が展開する車のサブスクリプションサービスです。
ネットで簡単に申し込めて、支払いは毎月一定額。というのが特徴のサービスです。
トヨタが展開するサービスなので、安心して利用することができます。
KINTOのメリット
まずは、KINTOのメリットから紹介します。
メリット1:毎月の支払いが一定額
KINTOは、車両代、オプション代、自賠責保険料、任意保険料、自動車税、重量税、登録諸費用、メンテナンス費用、故障修理費用が全てコミコミで、一定額の支払いとなっています。
エンジンオイル、タイヤ、バッテリーなどの消耗品代も含まれているので、自分で支払う必要があるのは、ガソリン代、駐車場代くらいです。
車の維持費は、税金や車検、突発的な修理費用など、何かと不定期にまとまったお金がかかってくるものですが、KINTOなら安心です。
メリット2:団体保険で、若い人は保険料が安い
任意保険は、年齢や等級によって、同じ補償内容でも保険料が異なります。
若い人や、等級の低い人は、保険料が高くなりがちなのですが、KINTOなら団体保険という形で任意保険に加入できるので、年齢や等級の影響を受けません。
そのため、若い方や等級の低い方は、自分で契約するよりも保険料が安くなっていることが多いです。
KINTOの任意保険の内容は充実しており、以下のような内容となっています。
・対人対物無制限
・人身傷害5000万円/人
・全損時も自己負担5万円の車両保険(一般条件と呼ばれるタイプ)
・ロードサービス
・レンタカー費用(事故30日、故障15日)
・弁護士費用特約
一度、同じ車種、同じ補償内容でネットで見積もりをしてみることをおすすめします。
メリット3:トヨタ、レクサスディーラーで整備ができる
一般的なカーリースの場合、整備は指定されたガソリンスタンドや整備工場でしてもらうことが多いのですが、KINTOは、トヨタのサービスなだけあって、整備、点検はトヨタ、レクサスの正規ディーラーで行ってもらうことができます。
正規ディーラーというと、安心な反面、少し高い。という印象があるかと思いますが、KINTOは、点検整備費用もコミコミなので、安心してディーラーで整備してもらうことができます。
メリット4:申込みはネットで完結
KINTOの申込みは、全てネットで完結します。
ディーラーに行って面倒な商談をする必要もありませんし、ワンプライスなので、値引き交渉をする必要もありません。
メリット5:クレジットカードが使える
一般的なカーリースでは、クレジットカードを使うことはできませんが、KINTOではクレジットカードを使うことができます。
それも、トヨタ系のTSキュービックカードしかダメというものではなく、普通のクレジットカードで支払いができます。
支払金額がそれなりに大きくなってくるので、還元率の良いクレジットカードを使えば、効率的にポイントを貯めることができます。
メリット6:納期が短い
最近は、半導体不足の影響で、各車種の納期が長くなっています。
しかし、KINTOでは、ほとんどの車種の納期が1.5ヶ月~2ヶ月と、とても短くなっています。
先日発売されたばかりの新型ノア、ヴォクシーなども、1.5~2ヶ月です。
納期が半年以上かかる車種も多い中で、KINTOの納期の短さは、大きなメリットです。
KINTOの納期に関しては、別の記事で詳しく紹介しています。
KINTOのデメリット
次に、KINTOのデメリットを紹介します。
最後に車を返却しないといけない
多くのカーリースでは、契約終了後、残金を支払えば車がもらえる。あるいは、長期契約の場合は契約終了後、そのまま車がもらえる。という仕組みとなっています。
しかしKINTOでは、車を自分のものにできるプランは設定されていません。
3年、5年、7年のプランがありますが、どれも、契約期間終了後は車を返却しないといけません。
等級が高く、年配の人は保険料が高くなる
メリットの項目で、若くて等級の低い人は任意保険料が安くなることが多い。と紹介しましたが、その逆で、等級が高く、年配の人は、高くなることが多くなってしまいます。
さきほども紹介した以下の条件で、一度見積もりをしてみることをおすすめします。
・対人対物無制限
・人身傷害5000万円/人
・全損時も自己負担5万円の車両保険(一般条件と呼ばれるタイプ)
・ロードサービス
・レンタカー費用(事故30日、故障15日)
・弁護士費用特約
トヨタ・レクサス車しか選べない
KINTOはトヨタが展開するサービスなので、当然といえば当然ですが、トヨタ車、レクサス車しか選べません。
カーリースでは、国内全メーカー、全車種から選ぶことができるものが多いのですが、KINTOの車種の選択肢は限られています。
月間1,500km以上走ると、追加料金がかかる
KINTOでは、契約期間内の走行距離が、1,500km✕契約月数を超えると、追加料金がかかります。
追加料金は、トヨタ車が1kmあたり11円、レクサス車が1kmあたり22円です。
1ヶ月の走行距離が1,500kmを超えたら追加料金がかかるのではなく、契約期間全体で、1,500✕契約月数を超えた時にかかります。
1ヶ月1,500kmということは、年間18,000kmですから、ほとんどの方はこの範囲内に収まるかと思いますが、長距離乗る方は要注意です。
KINTOの評判
KINTOの良い評判、悪い評判を、いくつか紹介します。
KINTOの良い評判
・KINTO、頭金なし、税金、保険料、整備費用込みなら、短期間で乗り換える人には良いと思う。
・車にも、サブスクが出てきたか。新婚とか、子育て中とか、必要な車のサイズが数年で変わりそうな家庭には良いんじゃないかな。一定の月額+駐車場代で車が持てるのは、魅力的。
・KINTOは、年齢とか等級関係無しで、保険料込みの定額らしい。若い子とか、等級が低い人ほどお得だね。
・ヤリスクロスをKINTOで契約したら、もうすぐ納車されるらしい。普通に買ったら半年くらいかかるみたいだから、KINTO専用枠があるのかな?
KINTOの悪い評判
・カローラクロスに乗り換えようと思ってKINTOを見てみたら、毎月6万円以上した。いくら諸経費コミコミといっても、自分にはちょっと高いかな。等級が低い人なら良いかもしれないけど。
・KINTOを見てみたけど、高い。とりあえず中古車で我慢してお金を貯めて、一括で新車買えるようにしないと、ずっと抜け出せなさそう。
KINTOは、高いのか
KINTOの評判の中で最も目立ったのは、高い。という内容です。
KINTOは、本当に高いのでしょうか。
KINTOが高いと感じる方は、主に以下のような人です。
・年齢が高い人
・任意保険の等級が高い人
・現金一括で買って乗り潰す人
逆に、若い人、保険の等級が低い人、車はローンで購入することを考えている人にとっては、特別高いわけではなく、KINTOの方が安い場合もあります。
たとえば、KINTOの公式サイトでは、以下のような例が提示されています。
出典KINTO
20歳と若く、保険等級は6Sと低い場合、KINTOの方が毎月3万円も安くなります。
KINTOはネットで申し込むサービスですし、ネットに慣れている若い人との相性が良い設計となっています。
このように、KINTOが高いか、安いかは、その人の条件、属性によります。
また、メリットの項目で紹介したように、単純に高い、安いという値段の部分だけでなく、月々の支払いが一定、乗り換えがしやすい、といったメリットもありますから、多少高くても、こういったメリットに魅力を感じる方には、おすすめできます。
KINTOの料金プラン、選べる車種
KINTOには、初期費用がかからない「初期費用フリープラン」と、いつでも解約できる「解約金フリープラン」があります。
それぞれの料金プランと、選べる車種を紹介します。
初期費用フリープラン
初期費用フリープランの契約期間は、3年、5年、7年の3種類です。
のりかえGOというオプションが自動でついてきて、3年プランの場合は1年半以降、5年、7年プランの場合は3年以降、割安な手数料で乗り換えることができます。
基本的には、初期費用フリープランの方がおすすめです。
解約金フリープラン
解約金フリープランの契約期間は、3年のみです。
3年間の途中で解約する場合も、中途解約金はかかりません。
その代わり、月額5ヶ月分相当の申込金が必要です。
解約金フリープランは、車を何年乗るか決まっていない人、短期間で乗り換える可能性が高い人におすすめです。
KINTOの車種一覧
KINTOのWebサイトから申し込むことができる車種を、一覧で紹介します。
・ヤリス
・GRヤリス
・パッソ
・アクア
・カローラスポーツ
・カローラツーリング
・プリウス
・ライズ
・ヤリスクロス
・カローラクロス
・C-HR
・RAV4
・ハリアー
・ルーミー
・シエンタ
・ノア
・ヴォクシー
・GR86
このように、多くの車種をKINTOで申し込むことができます。